【Adobe Premiere Proの使い方】LUTやLOOKを追加する方法

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どうも、宇野です。

Adobe Premiere Proのデフォルトの状態では「Lumetri カラー」の基本補正の中に8種類のLUTが表示されます。

しかし、実は大量のLUTがAdobe Premiere Proには入っていて追加し使うことができます。

また、無料で配布されている、もしくは購入したLUTやLOOKを追加することができます。

ここでは、Adobe Premiere ProにプリインストールされているLUTやLOOKを追加する方法と無料で配布されているLUTやLOOKをPremiere Proに追加する方法の2つを解説します。

この動画を観ることで、デフォルトでは表示されていないLUTを使えるようになり、カラーコレクションやカラーグレーディングを効率化できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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それでは、解説していきます。

Adobe Premiere Proの使い方
LutやLookを追加する方法
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1:LUTとLOOKの違いとは?

まず始めにLUTとLOOKの違いを明確に理解しておきましょう。

最近では、LUTとLOOKを分けずにLUTとかLUTsと一括りにすることが多いのですが、実は明確な違いがあります。

1-1:LUTとは?

まずはLUTから解説していきます。

カメラは通常、鮮やかな色に自動的に補正するようになっています。

しかし、自動的にカラーを入れられてしまうと自分の好みのカラーにするのが難しくなってしまいます。

そこで、LOGという設定をして撮影を行います。

Canonのカメラでは「C-LOG」SONYのカメラでは「S-LOG」とそれぞれのメーカーによって名前がついています。

LOGで撮られた映像は、カメラ側でカラーを加えるのを防ぎフラットに近い状態で出力します。

好みのカラーを入れやすいように、霞がかったコントラストが低いのっぺりとしたフラットに近いカラーの映像になります。

そして、このLOGで撮られた映像の「ホワイトバランス」「露光量」「コントラスト」「白レベル」「黒レベル」「ハイライト」「シャドウ」「彩度」などを調整していく作業のことをカラーコレクションと言います。

LUTとは、カラーコレクションをする際に行う「ホワイトバランス」「露光量」「コントラスト」「白レベル」「黒レベル」「ハイライト」「シャドウ」「彩度」などが1つのファイルに詰められたプリセットファイルのことです。

「C-LOG」で撮影された映像には「C-LOG」用のLUTを適用し、「S-LOG」には「S-LOG」用のLUTを適用します。

例えば「S-LOG」で撮影された映像にPremiere Proの「Lumetri カラー」の基本補正の項目にある「LUT」からカラー情報が詰まった「S-LOG」用の「LUTファイル」を適用することで簡単にカラーコレクションを完了することができます。

1-2:LOOKとは?

次にLOOKについて解説します。

LUTは、LOG撮影の映像に適用するプリセットなのに対して、LOOKは通常の設定で撮影した映像やLOGで撮影しカラーコレクション済み、もしくはLUTを適用済みの映像に適用するプリセットです。

イメージ的には、Instagramのフィルターのようなモノです。

例えば「S-LOG」で撮影された映像にPremiere Proの「Lumetri カラー」の基本補正の項目にある「LUT」からカラー情報が詰まった「S-LOG」用の「LUTファイル」を適用し、クリエイティブの項目にある「Look」からカラー情報が詰まった「LOOKファイル」を適用することで、簡単に好みのカラーに演出することができます。

少し混乱するかもしれませんが、カラーコレクションで適用するのが「LUT」でカラーグレーディングで適用するのが「Look」というイメージになります。

とは言っても、冒頭でもお伝えしましたが、LUTとLOOKを分けずにLUTとかLUTsと一括りにすることが今は一般的ですので「LUTを適用する」とか「LUTを当てる」と言った言葉が出てきたら「LUT」か「LOOK」を適用することだと思ってください。

2:Adobe Premiere ProにプリインストールされているLUTを追加する方法

では、Adobe Premiere ProにプリインストールされているLUTを追加する方法を解説します。

最初にお伝えしましたが、Adobe Premiere Proのデフォルトの状態で「Lumetri カラー」の基本補正の中には、8種類のLUTが表示されます。

しかし、実はデフォルトにない大量の「LUT」がAdobe Premiere Proには入っています。

この隠されたLUTを使えるようにしていきましょう。

まず「Finder」の「アプリケーション」から「Adobe Premiere Pro」を選択します。

Adobe Premiere Proのアイコンの上で右クリックして「パッケージの内容を表示」をクリックします。

「Contents」フォルダーの中に「Lumetri」があり、その中に「Luts」があり「Creative」「Legacy」「Technical」の3つのフォルダーがあります。

「Creative」は「Lumetri カラー」の「クリエイティブ」の中にある「Look」のプリセットが保存されているフォルダーです。

「Legacy」は、プリインストールされているプリセットが保存されているフォルダーです。

「Technical」は「Lumetri カラー」の「基本補正」の中にある「Lut」のプリセットが保存されているフォルダーですので、「Legacy」の中から使いたいファイルを「Technical」に移すことでPremiere Proで使うことができるようになります。

ここでは、「Legacy」の中から「SLOG2 – SL – PROFILE.itx」と「SLOG3 – SL – PROFILE.itx」を「Technical」にドラッグ&ドロップで移動させてみます。

承認してパスワードを入力します。

Premiere Proを開いている場合は、一度閉じて再起動します。

すると「Lumetri カラー」の「基本補正」に「SLOG2 – SL – PROFILE」と「SLOG3 – SL – PROFILE」の2つのプリセットが追加されます。

適用させるには、LOGで撮影された映像をシーケンスに配置して、このクリップの上に乗るように調整レイヤーを配置します。

調整レイヤーを選択した状態でタブを「Lumetri カラー」にします。

「Lumetri カラー」の「基本補正」にある「LUT」から先ほど追加した「SLOG2 – SL – PROFILE」を選択します。

すると、カラー補正されます。

本来は「ホワイトバランス」「露光量」「コントラスト」「白レベル」「黒レベル」「ハイライト」「シャドウ」「彩度」などを調整していくのですがLUTを使えば一瞬でカラーコレクションが完了した状態になります。

3:Adobe Premiere ProにプリインストールされているLOOKを追加する方法

次に、Adobe Premiere ProにプリインストールされているLOOKを追加する方法を解説します。

「LUT」同様に大量の「LOOK」もPremiere Proには入っています。

この隠されたLOOKを使えるようにしていきましょう。

まず「Finder」の「アプリケーション」から「Adobe Premiere Pro」を選択します。

Adobe Premiere Proのアイコンの上で右クリックして「パッケージの内容を表示」をクリックします。

「Contents」フォルダーの中に「Lumetri」があり、その中に「Looks」があります。

「Looks」の中にある「Legacy」がプリインストールされているLookのプリセットが保存されているフォルダーです。

この「Legacy」の中から使いたいファイルを「LUTs」の中の「Creative」に移すことでPremiere Proで使うことができるようになります。

ここでは、「Legacy」の中から「Retro Brown.look」を選択してcommandキーとCでコピーします。

そして、「LUTs」の中の「Creative」にcommandキーとVでペーストします。

承認してパスワードを入力します。

Premiere Proを開いている場合は、一度閉じて再起動します。

すると「Lumetri カラー」の「クリエイティブ」の中の「Look」に「Retro Brown」が追加されます。

適用させるには、先ほど「SLOG2 – SL – PROFILE」というLUTを適用した調整レイヤーの上のトラックにもう一つ調整レイヤーを配置します。

この調整レイヤーを選択した状態でタブを「Lumetri カラー」にします。

「Lumetri カラー」の「クリエイティブ」にある「Look」から先ほど追加した「Retro Brown」を選択します。

すると、このようなカラーに演出されます。

カラーがきつい場合は「Look」の下の数値を調整します。

本来は細かく調整していくのですがLookを使えば一瞬でカラーグレーディングが完了した状態になります。



4:無料で配布されているLUTをPremiere Proに追加する方法

次に無料で配布されているLUTをPremiere Proに追加する方法を解説します。

今は数多くのサイトでLUTやLOOKが無料配布されていたり販売されていたりします。

ここでは「flesh LUTs」というサイトから無料でLUTをダウンロードしてPremiere Proに追加する方法を解説します。

まずはアカウントを作成しましょう。

右上の赤いボタン「Sign Up」をクリックします。

名前とメールアドレス、パスワードを入力して「Sign Up」をクリックします。

すると、登録したメールアドレスにメールが届きアカウントが完成です。

次にLUTをダウンロードしていきます。

ログインした状態で「flesh LUTs」のトップページを開きます。

「Browse LUTs」をクリックします。

「Gamma」の項目からLOG撮影のタイプを選びます。

僕は、SONYのカメラを使っていて「S-LOG2」というLOGで撮影しているので「S-LOG2」を選択します。

「Search LUTs」をクリックします。

すると「S-LOG2」に適したLUTが表示されるので気に入ったモノを選択します。

ここでは「Beauty Advert」を選択します。

表示される画像の境界線をドラッグすると「S-LOG2」で撮影した映像にLUTを適用するとどのようなカラーになるのかを確認できます。

これで良いと思ったら右側の赤いボタン「Download LUT」をクリックします。

すると「cube」形式のファイルがダウンロードされます。

これをPremiere Proにインストールします。

まず「Finder」の「アプリケーション」から「Adobe Premiere Pro」を選択します。

Adobe Premiere Proのアイコンの上で右クリックして「パッケージの内容を表示」をクリックします。

「Contents」フォルダーの中に「Lumetri」があり、その中に「Luts」があります。

すると「Creative」「Legacy」「Technical」の3つのフォルダーがあります。

今回ダウンロードしたファイルは、カラーグレーディング用のLookですので「Creative」にドラッグ&ドロップで格納します。

承認してパスワードを入力します。

Premiere Proを開いている場合は、一度閉じて再起動します。

すると「Lumetri カラー」の「クリエイティブ」に「Beauty_8.319_3670」という名前のプリセットが追加されます。

適用させるには、LOGで撮影された映像をシーケンスに配置して、このクリップの上に乗るように調整レイヤーを配置します。

調整レイヤーを選択した状態でタブを「Lumetri カラー」にします。

「Beauty_8.319_3670」というプリセットは、ダウンロードした際にも確認したように、「ホワイトバランス」「露光量」「コントラスト」「白レベル」「黒レベル」「ハイライト」「シャドウ」「彩度」などカラーコレクションも含まれたプリセットですので、「クリエイティブ」にある「Look」から先ほど追加した「Beauty_8.319_3670」を選択します。

すると、このようなカラーに演出されます。

カラーがきつい場合は「Look」の下の数値を調整します。

無料配布されているLUTを使えば、細かくカラーコレクションやカラーグレーディングをしないでも、一瞬でシネマティックなカラーにすることができます。

まとめ

はい、いかがでしたでしょうか?

この動画では、Adobe Premiere ProにプリインストールされているLUTを追加する方法と無料で配布されているLUTをPremiere Proに追加する方法の2つを解説しました。

LUTを使うことで作業効率が大幅にアップしますので、ぜひ活用してみてください。

今後も動画編集や動画撮影など動画制作に関する情報をシェアしていきますので、参考になったと思っていただけたらチャンネル登録よろしくお願いします。

また、感想や質問、ご要望などはコメント欄にお書きください。

最後までありがとうございます。

それでは、また次回お会いしましょう。



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